カード選びは「自分に合っていること」が何よりも大切です。そのためには、「選ぶ基準」を自分の中でしっかりと持っているかどうかがカギになります。よくあるカード選びの失敗が、とりあえず有名で『今だけキャンペーン中』等で選んでしまうことです。
クレジットカードの選び方は人それぞれ!
クレジットカードを選ぶ際、切り口になりそうなものをざっと書きだしてみました。
- おトク度で選ぶ
ポイント・マイル・高還元率・キャンペーン・年会費無料など - 職業で選ぶ
会社員・パート・アルバイト・学生・個人事業主・専業主婦など - 属性で選ぶ
男性向け・女性向け・年齢別 - 目的で選ぶ
旅行・出張・ETC・ガソリン・電話料金・電子マネー - 生活シーンで選ぶ
ネットショッピング・スーパーマーケット・家電量販店・コンビニなど - ステータスで選ぶ
ゴールドカード・プラチナカード・海外ブランド - スピードで選ぶ
即日発行・翌営業日発行・オンラインスピード発行 - 会員特典で選ぶ
優待割引・ホテル・レストラン・空港ラウンジ・テーマパークなど - デザインで選ぶ
ハローキティ・ディズニー・ゆるキャラ・有名デザイナー
以上のように、カード選びの基準はたくさんあります。
海外旅行やETCなど、クレジットカードを作る目的がはっきりしている場合は選びやすいのですが…
そうでない場合は、ポイントや年会費など節約に役立ちそうな特徴に注目してもいいですし、デザインがかわいいといった選び方でも問題ありません。
みんなはどうやって選んでる?選んだ理由ランキング
では、現在カードを持っている人は、どういう基準でそのカードを選んだのでしょうか?クレジットカード会社JCBが2014年に行った調査によると、現在使用しているカードを選んだ理由のランキングは以下のようになっています。
順位 | 選んだ理由 |
1位 | 入会金・年会費が他社と比べて安いから(無料含む) |
2位 | ポイントやマイルがためやすいから |
3位 | 日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を利用できるから |
4位 | ポイント交換商品が良いから |
5位 | 自分のよく利用するお店で割引などのサービスがあるから |
【クレジットカードに関する総合調査】2015年度版 株式会社ジェーシービーより |
1位・2位が手数料やポイントが理由と、皆さんなかなか堅実です。
「どうせ使うならポイントを貯めたい」「貯めたポイントは欲しいものと交換したい」という心理が2位と4位に表れています。3位は割と事務的な理由で、5位はよく使う場所で特典を受けたいという理由です。
ランキングを見ると、「自分がよく利用するものや場所はどこか」を見直すことで、カード選びの基準が見えてくるということが分かります。
よく買い物をする場所はどこかを確認
よく利用するお店が発行しているクレジットカードを持っていると、買い物のたびに割引やポイント付与などのサービスが受けられます。たとえば、インターネットショッピングなら楽天カードやYahoo! JAPANのカード、Amazonのカードが有名です。
また、大手スーパーでもクレジットカードなら、食料や日用品の買い物のたびにポイント付与やキャッシュバックなどの特典を受けられます。最近ではコンビニ各社が発行するクレジットカードが話題です。レジの会計で使える電子マネーを搭載しているほか、コンビニカードでネット通販→コンビニ店舗で受け取りというサービスが増えてきているからです。
その他、マルイグループのエスポカードやCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のTポイントカード、各家電量販店や百貨店の独自のクレジットカードなど、よく利用する先で特典が多いカードがないか探してみましょう。
分類 | 主なブランド |
ネットショッピング系 | 楽天カード、Yahoo! JAPANカード、Amazonカード |
スーパー系 | イオンカード、OMCカード |
デパート系 | エポスカード、PARCOカード、エムアイカード、OPクレジットカード、タカシマヤカード |
家電量販店 | ヨドバシゴールドポイントカード、ヤマダLABIカード |
その他 | Tポイントカード(提携業種先多数) |
自動車・電車の移動手段でも異なる
車生活がメインなのか、電車移動が多いのかによってカード選びも変わってきます。
車を使うことが多い人には、ガソリン割引やロードサービス、ETC一体型カードなどの便利でおトクな機能がついた「ドライバーズカード」があります。車に関係のない会社でもドライバーズカードは扱っているので、石油会社や車会社以外のカードもチェックしたほうが良いでしょう。
電車利用が多い場合は鉄道系のクレジットカードがおすすめです。最近の鉄道系クレジットカードは乗車でポイントがたまるだけでなく、SuicaやPASMOなどのICカードにオートチャージしたり定期券を搭載できたりと、機能が充実しています。新幹線をよく利用するなら、チケット割引と予約に便利なJRの「エクスプレス予約」専用カードに注目です。
分類 | 主なブランド |
鉄道系 | 東京メトロ To Meカード、JR東日本VIEWカード |
ガソリンスタンド系 | 出光カード、ENEOSカード、コスモ・ザ・カード |
ETC系 | 各カード発行会社のETC搭載カード |
自動車メーカー系 | HONDAカード、日産カード、TOYOTAカード、マツダカード |
飛行機での出張・旅行が多いならマイルが貯まるカード
飛行機に乗らなくてもマイルは貯まりますが、やっぱりフライトで貯めるのが一番効率的です。出張や海外旅行で飛行機によく乗る人は、マイルが貯まるカードははずせません。カードの種類によっては空港ラウンジが使えるものもあります。
分類 | 主なブランド |
ANA系 | ANA JCB、ANA アメックス |
JAL系 | JAL CLUBカード、JMBカード |
ユナイテッド系 | MileagePlusカード |
デルタ系 | デルタカード |
意外と重要かもしれないニッチな特典
買い物や交通手段のほか、趣味やレジャーで特典が受けられるかどうかで選ぶのも賢い方法です。たとえばディズニーランドが大好きな人なら、オフィシャルスポンサーであるJCBのカードを持っていると会員限定の特典が受けられます。また、レストランやホテル、カラオケやボーリングが割引になるカードもあります。
女性特有の病気や事故の付帯保険が充実した女性向けクレジットカードや、出産前後の女性を対象としたカードもあります。このように、限られたサービスだけど自分にとってはありがたい特典があるカードも見逃せません。
自分に合ったクレジットカードを選ぶには、ライフスタイルや価値観と照らし合わせて活用できそうかどうか判断する必要があります。できれば時間をかけてゆっくりと選びたいですね。