審査NGになる理由・ありがちな例・申込件数の目安

思い当たる理由もないのに、クレジットカードの審査に落ちたことはありませんか?収入や属性には問題がなく、あちこち借り入れがあるわけでもなく、過去に借金を踏み倒したこともないのに審査で入会を断られた、そんな時は「多重申込」の可能性があります。

収入や返済能力に問題がなくても審査がNGになることも

多重申込とは、短期間にクレジットカードやカードローンにたて続けに申し込んだために、どこの審査も通らなくなることです。

一般的に審査に通らない人とは、返済能力や過去の借入履歴に問題がある人です。収入が著しく低い、収入が安定していない、今の仕事をはじめて間がない人は返済能力が低いとみなされます。また、収入や仕事に問題がなくても過去に延滞や返済不能に陥った人は強く警戒されます。

しかし、そういった理由なしに審査に落ちるケースが稀にあります。その主な原因となるのが、多重申込です。

ありがちな多重申込の例

どんな人が多重申込になってしまうのでしょうか?ありがちな例をご紹介します。

  • グレードの高いカードから申し込み、ダメなら次を繰り返した
  • キャンペーン目的で複数のカードに申し込んだ
  • 純粋にいろいろな種類のクレジットカードが欲しくなった

クレジットカードにはカード発行会社やカードの種類によってグレードの違いがあり、高いものほど審査が厳しくなっています。あこがれのカードが欲しくてダメもとで申し込み、ダメだったら2番目に欲しかったもの・・・と繰り返すことで、申込件数が増えてしまうことがあります。

また、入会に伴うキャンペーンの権利を得るために複数のカードに申し込んで多重申込になってしまう人も少なくありません。キャンペーンは期間限定のものが多く、焦っていくつものカードに申し込む人が多いからです。

純粋にそれらのカードが欲しくて申し込む人もいます。クレジットカードファンの中には切手収集家のようにカードを作るのが趣味な人がいて、多重申込との戦いになるそうです。そこまでいかなくても、通勤用・航空機マイル用・ETC用など用途によって使い分けたいために欲しいカードが複数にのぼることも不自然ではありません。

このように、多重申込は比較的「軽い気持ちで」なってしまうことが多いのですが、その結果どこのカード会社でもカードが作れなくなるなど、深刻な事態に陥ってしまいます。

なぜカード会社は多重申込を警戒するのか

なぜ、カード会社は短期間にたくさん申し込みをする人を審査で断るのでしょうか。

カード会社の立場からしてみると、一度にたくさんのカードに申し込む人というのは、よっぽどお金に困っている人のような印象を与えます。そういった人は返済能力に問題があることが多いため、お金を貸す側としてはカードの発行はためらわれます。

また、複数同時申し込みをする人には、すべてのカードの限度額まで使用したあげくにすぐ自己破産する人がいます。本人の意思の場合もありますが、ヤミ金が借金を回収するために債務者に強制することもあります。

このように、多重申込をする人には返済の意思や能力が欠ける人が多数いることが過去のデータで分かっているため、カード会社はリスクを避けるために申し込みを断るのです。

複数の申し込みができる目安は「半年に3件以内」

では、「短期間にたくさん」の申し込みとは、具体的にどのくらいの期間で何件くらいなのでしょうか。目安は、半年に3件以上だと多重申込扱いになりやすいと思ってください。それ以上になると、審査に通らなくなる可能性が高くなってしまいます

ただし、これはあくまでも目安と考えてください。審査の基準はカード会社ごとに異なるので、多重申込の基準もそれぞれです。審査がゆるめのカードの場合、5件でも大丈夫だったという声もあります。

また、申込者の与信(信用)度にもよります。収入や勤務先など、属性スコアが高い人の場合、半年以内に3件以上の申し込みがあっても審査に通ることもあります。

その他、同じ半年以内に3件でも、2カ月ごとに1枚なのと1日で3枚なのとでは扱いが違うことも考えられます。とにかく、必要のないチャレンジはせず、カードの申し込みは前回からなるべく時間をあけておこなうようにしましょう。

さっきA社に申し込んだことがB社にバレる理由

ところで、カード会社はどうやって申込者がすでに複数のカードに申し込んでいることを知るのでしょうか。

クレジットカード会社をはじめとする個人融資事業をおこなう金融機関は、「個人信用情報機関」という情報サービス会社に加盟しています。個人信用情報機関にはローンやクレジットを利用している個人の申し込みや借り入れ、返済に関する情報をほぼリアルタイムで送られます。会員会社はいつでもその情報を参照することができます。

日本には株式会社シー・アイ・シー(CIC)日本信用情報機構(JICC)全国銀行個人信用情報センター(KSC)という3つの情報機関があります。クレジットカード会社が主に加盟しているのはCICです。

これらの機関を通して、申込者が最近何件のカード申込をしているか把握することができます。

各機関とも、申し込みに関する情報は登録があってから6ヵ月間保持されます。

うっかり多重申込になってしまった場合は

多重申込をすると審査で落ちることを知らず、うっかり複数に申し込んでしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?

個人信用情報は、事実と異なる情報が登録されている場合、修正を求めることができます。しかし、申し込んだことが事実であれば、削除を求めることはできません。したがって、半年が過ぎるのをじっと待つしかありません。

半年間どこにも申し込まずに過ごすことができたら、再度申し込むことが可能です。ただし、申し込みをガマンするのはクレジットカードだけでなく、ローンや携帯電話も含まれます。個人信用情報はカード会社以外の金融業者も使用しているからです。

カードが欲しいと思いたってから6ヵ月も待たされるのはなかなか大変です。こんなことにならないように、一度にたくさん申し込むと多重申込になることを覚えておきましょう。