3大共通ポイントのひとつ、楽天ポイントを効率的に貯めるには、どのクレジットカードを持つのが良いのでしょうか?楽天ポイントを貯めるのに適したカードをピックアップし、比較調査してみました。
楽天ポイントが貯まるのは楽天カード
TポイントやPontaの場合、ポイントを貯めやすいクレジットカードは種類がバラバラで探しにくいのですが、楽天ポイントの場合は簡単です。楽天ポイントが貯まりやすいのは楽天カードです。
他のポイントが貯まるクレジットカードでポイントを貯めて楽天ポイントに交換する方法もありますが、楽天カードがすでに高還元率なので、交換の手間をかけてまで他のカードを使うメリットが今のところありません。
還元率は1%~5%
楽天カードの還元率は通常利用で1%です。さらに楽天市場での買い物ではポイントが4~5倍になり、ショップによっては期間限定でポイント10倍などのキャンペーンが頻繁に開催されています。
また、楽天以外のリアル店舗でもポイントが優遇される特典があります。ガソリンスタンドENEOSでの給油やカーケア代金を楽天カードで支払うと、通常の2倍のポイントが還元されます。その他引っ越しサービスやメガネ店などで100円につき1~3ポイントが付きます。
電子マネーへの入金もポイント付与の対象です。モバイルSuica、ICOCAのほか、楽天Edy、nanaco(JCBのみ)にチャージすると、入金額の0.5%分が付与されます。
これだけポイントを貯める上で有利なカードでありながら、年会費は永年無料です。
年会費無料で高還元率、さらに海外旅行傷害保険など付帯機能が充実していて、国際ブランドもVISA、MasterCard、JCBとそろっているカードは、他に見当たりません。
楽天ユーザーなら必須
貯まったポイントは楽天市場のほか楽天トラベル、楽天ブックスなど楽天グループのサービスで使えるので、楽天ユーザーであればメリットの大きいカードとなっています。逆にいうと、それほど楽天は使わない、あまり好きではない場合は、せっかくの高還元率を生かすことは難しいかも知れません。
カードラインナップは5種類
楽天カードのラインナップは、学生専用カード、銀行キャッシュカード一体型カード、法人・個人事業主向けビジネスカードを除けば、5種類となっています。
種類 | 年会費 (税抜き) | 通常還元率 | 楽天市場利用の還元率 | その他特典 | |
楽天カード | 一般 | 無料 | 1% 100円につき1円 | ポイント4倍 | – |
楽天PINKカード | 女性向け | 無料 | 1% 100円につき1円 | ポイント4倍 | カスタマイズサービス |
楽天ゴールドカード | ゴールドクラス | 2,000円 | 1% 100円につき1円 | ポイント5倍 | 限度額200万円 国内空港ラウンジ |
楽天プレミアムカード | プレミアムクラス | 10,000円 | 1% 100円につき1円 | ポイント5倍 | 限度額300万円 海外空港ラウンジ |
楽天ANAマイレージクラブカード | マイル機能付き | 初年度無料 次年度以降500円 | 1% 100円につき1円/1マイル | ポイント4倍 | 還元先をマイルかポイントから選択可 |
最もメジャーなのが一般向けの楽天カードです。特にランクや用途にこだわりがなければ、この1枚で十分でしょう。女性の場合は楽天PINKカードなら、一般カードのサービスに加え割引クーポンや女性疾病に対する保険など付帯サービスをカスタマイズすることができます。ただし有料なので、カスタマイズを希望しないのであればPINKである必要はありません。
国内出張が多くて空港ラウンジをよく使うという人は、楽天ゴールドカードが適しています。年会費2,000円で国内航空ラウンジが使えるカードはあまりありません。海外旅行が多いなら楽天プラミアムカードまで格上げするのもアリですが、年会費が高いため、同クラスの他のカードとサービスを比較してからの方が良いでしょう。なお、年会費を払ってゴールドやプラチナにしても、ポイント還元率はそれほど大きくは変わりません。
ANAのマイルをためているなら楽天ANAマイレージクラブカードがあります。ショッピングによるマイル付与は200円につき1円が相場なので、このカードは2倍の還元率です。年会費は2年目から500円(税抜き)かかりますが、年1回の利用で無料になるため、実質無料です。
使い道は楽天グループだけ?
楽天ポイントは4万を超える出店数のある楽天市場で使うことができるので、楽天で買い物をする人には使い勝手の良いポイントとなっています。ただしTポイントやPontaポイントと比べてリアルに使える店舗の数が限られているため、街中で気軽に使うにはまだ対象店舗が十分ではありません。
- 楽天グループ(楽天市場、トラベル、ブックス、デリバリー、ネットスーパー、GORA・・・)
- サークルKサンクス
- キグナス石油、出光サービスステーション
- 大丸、紳士服コナカ
- ミスタードーナツ
楽天ポイントを貯めたり使ったりできるお店は小規模なものが多く、大規模なチェーン店はあまり多くは参加していません。たまたまよく使うものがあればいいですが、幅広いお店で使えるわけではないことを覚えておきましょう。
楽天ポイントの使い道は楽天グループだけではありませんが、リアル店舗はまだこれから充実させていこうという段階のようです。
楽天カードを使っていて不便だと思う点
コスト面でも機能面でもスペックの高い楽天カードですが、使っていて不便だと声もよく聞かれます。
指摘されることが多いのは以下の3点です。
不要な広告メールが頻繁に届く
楽天に対する不満で最も多いのが執拗に届く広告メールです。キャンペーンや新着情報の他、カテゴリーごとの広告、ポイント加算状況、ネット明細登録のお願い、月額利用金額のお知らせなど、毎日のように届きます。
メール配信を止めるには楽天カードのWebサービスである「e-NAVI」で「広告メールを受信しない」に設定する必要があります。ただしそれでもゼロにはなりません。
期間限定ポイントがいつの間にか失効する
楽天ポイントには通常のポイントと期間限定のポイントがあり、期間限定のポイントは有効期限が短いので、ポイント目当てに買い物をしたのにいつの間にか失効していた、ということが少なくありません。
特別キャンペーンなどで付与されるポイントは「有効期限」が記されているので、必ずチェックしておきましょう。月末とは限らないので注意が必要です。また、ログイン状態で楽天のトップページを見ると、保有ポイントのうち有効期限付きのものがいくらあるか簡単に確認できます。
ステータスがイマイチ
非常に入会しやすく生活に密着したクレジットカードなので仕方がないのですが、楽天カードはあまりステータス性を感じられるカードではありません。頑張って年会費を払ってゴールドやプラチナを保有しても、使う時に胸を張って出せるカードではないようです。また、券面デザインがダサイ、という声も。
楽天カードはどのクラスのカードにしてもステータス性よりは機能性を重視したほうが良さそうですね。
まとめ
楽天ポイントは楽天ポイントを貯めるのに最も適したカードです。通常の還元率が1%もあり、楽天市場の利用で4~5%のポイントが還元されます。貯まったポイントを使うはリアル店舗より楽天グループでの利用の方が使い勝手が良いということもあり、楽天で買って楽天で使うのが一番おトクなカードです。
このように、楽天カードは「楽天の楽天による楽天のためのカード」という位置づけなので、楽天会員にはうれしい特典がたくさんありますが、あまり楽天が好きではない場合は他の還元率1%のカードと比較して選ぶようにしましょう。