クレジットカードでポイントを貯めるにあたっては、「どの」ポイントを集めるかといった視点が必要です。バラバラにポイントを貯めるより、ひとつに集約した方が効率的だからです。それには、多くの場所で使える「共通ポイント」が有力な候補になります。中でも有名な3大共通ポイントについて、徹底解説します。

広がりを見せる共通ポイント

従来ポイントカードは、そのお店だけで使えるだけのものが一般的でした。そのため、消費者はお店ごとにポイントカードを持つ必要があり、財布はいつもパンパンになりました。それだと不便だということで、支店別だったカードが共通のカードになり、ブランドが異なっても同じ企業グループ内であれば使えるカードがあらわれ、さらには提携していれば別企業でも対象となる共通ポイントが生まれました。

共通ポイントはできるだけ大きな企業に参画してもらいたいので、知名度の高い企業は取り合いになります。まるで「はないちもんめ」です。有名な大企業が参画していて、ポイントを貯めたり使ったりする会員が多いほどメジャーな共通ポイントです。

2016年現在、存在感のある共通ポイントには以下のようなものがあります。

  • Tポイント(TSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブ)
  • Pontaポイント(三菱商事の関連会社)
  • 楽天ポイント(楽天グループ)
  • nanacoポイント(セブン・アンド・アイ・グループ)
  • WAONポイント(イオングループ)
  • dポイント(NTTドコモ)

中でも規模が大きいのがTポイント、Pontaポイント、楽天ポイントです。

これらを「3大共通ポイント」と評して、詳しく比較していきましょう!

3大共通ポイントの規模・特徴を比較

Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントのスペックを表にしてみました。

Tポイント

(Tカード)
Pontaポイント

(Pontaカード)
楽天ポイント
(Rポイントカード)
ポイント付与率100円から200円につき1ポイント
1ポイントの価値1ポイント1円
会員数5,981万人(2016年8月末)

※直近1年間利用者数
7,833万人
(2016年9月末)
11,044万人
(2016年6月末)
※楽天会員
店舗数158社56万4,123店約14万店実店舗:約1万4,000店
楽天市場:4万4,445店
ポイントカード数112種類22種類13種類
クレジットカード数30種類7種類5種類
サービス開始2003年10月2010年3月2014年10月

ざっとみたところ、加盟店が充実しているのが老舗のTポイント、後発ながら会員数が多いのが楽天ポイント、あらゆる点で2番手なのがPontaポイントのようです。

ポイントの貯めやすさや1ポイントの価値には3社間に差はありません。ポイントの有効期限も、微妙な差はあるものの「最終利用日から1年間」となっていて、普通に使っている限りは無期限だと考えて良いでしょう。

ここで3社の特徴をおさえておきましょう。

Tポイント

TポイントはレンタルビデオショップのTSUTAYA(蔦屋書店)の会員カードからスタートしました。共通ポイントの先駆者的存在で、現在も勢力を広げています。

先行の強みを生かして、誰もが知っている有名企業と提携しています。コンビニや百貨店、家電量販店やガソリンスタンドなど、幅広い大手企業の店舗で使うことができます。銀行とも提携しているため、貯めたポイントを現金化できるのも特徴です。また、「Yahoo!公金支払い」というサイトを利用することで、地方税や各種支払いにTポイントを使うことができます。
 
最近の大きなニュースとしては、2013年6月のYahoo! JAPANとの提携です。Yahoo! JAPAN独自のポイントはTポイントに移行され、TポイントのウェブサービスにはYahoo! IDが使われるようになりました。実店舗に強みがあった同社ですが、この提携によりネットショッピングでも利用者を増やそうというねらいです。

Pontaポイント

Pontaポイントはロイヤリティマーケティングという三菱商事の関連会社が運営するポイントサービスです。ローソン、昭和シェル石油、ゲオの既存会員のポイントを統合することで誕生しました。ここでもレンタルビデオ店が起源であることが興味深いです。

共通ポイントサービスを順位付けするなら、2位といったところでしょうか。Tポイントのライバルとして登場しましたが、4年半後に参入した楽天ポイントは楽天市場の既存会員を引き連れて来たため、会員数では抜かれています。

Pontaポイントの強みは他の共通ポイントサービスと交換提携をしていることです。リクルートグループのリクルートポイントと、NTTドコモグループのdポイントは、Pontaポイントと等価で交換することができます。

Ponta独自の機能として、「グループを作ってポイントを集約できる」という機能があります。メンバーが集めたポイントをグループオーナーが使うことができます。一人で集めるより効率的ですが、ポイントを使うことができるのはオーナーだけです。

楽天ポイント

楽天ポイントは楽天市場など楽天グループのネットサービスを利用する会員向けのウェブサービスでしたが、「Rポイントカード」の発行を機にリアル店舗にも対象を広げました。楽天が共通ポイントサービスに乗り出したのは、TポイントとYahoo! JAPANの提携がきっかけです。オンラインショッピングモールのライバルであるYahoo! JAPANにTポイントユーザーが流れることに危機感をおぼえ、楽天ポイントが使える範囲を実店舗まで広げようというねらいです。

加盟店の数や知名度はTポイントやPontaポイントに比べるとやや目劣りします。グループ会社の楽天カードと楽天Edyが開拓してきた店舗を足掛かりに、なんとか加盟店を増やしている状態です。

楽天のクレジットカード還元率が1%と貯まりやすく人気がありますが、加盟店の数はまだまだ十分ではありません。楽天で貯めて楽天で使う、という構図から脱却できれば、もっと魅力がアップするでしょう。

3大共通ポイントの主要加盟店を比較

共通ポイントでは、ポイントを貯めたり使ったりできる加盟店の数がどのくらい多いかが重要になってきます。ポイントが貯まるお店が多いほど貯めやすく、ポイントで買い物ができるお店が多いほど使い勝手がよくなります。また、自分がよく使うお店がどのグループに属するのかも知っておくと便利です。

各ポイントサービスの主要な加盟店を業種ごとにまとめてみました。※掲載している加盟店は一例です。

Tポイント

(Tカード)
Pontaポイント

(Pontaカード)
楽天ポイント

(Rポイントカード)
コンビニファミリーマート、スリーエフローソンサークルKサンクス、ポプラ
百貨店
スーパー三越、伊勢丹、丸井今井、マルエツ、マミーマート等AOKI、ライフ大丸、松坂屋、紳士服コナカ
飲食店ガスト、バーミヤン、ジョナサン、ドトール、吉野家、牛角、ロッテリア、出前館ケンタッキー、ピザハットミスタードーナッツ、プロント
ネットショッピングYahoo!ショッピング、Tモール、ニッセン、LOHACOポンパレモール、Oisix、赤すぐ楽天市場
ドラッグストアウエルシアツルハグループ、ダイコクドラッグ
家電エディオンビックカメラジョーシン
車関連ENEOS、オートバックス昭和シェル石油、オリックスレンタカー、日産レンタカー出光サービスステーション、キグナス石油
電力・ガス東京電力エナジーパートナー、ENEOSでんき、西部ガス関西電力、西部ガス、東京ガス西部ガス

やはり加盟店の種類と知名度はTポイントがリードしています。次いでPontaポイントが中堅どころおさえて、楽天ポイントが後塵を拝する、といった状態です。

どの店でどのポイントが貯まる・使えるかは、利用が偏りがちなコンビニとネットショップは必ず確認しておきたいところです。外食が多い方なら飲食店、自炊が多い方ならスーパーがどこに属するかみておきましょう。車をよく利用されるならガソリンスタンドもどこかのグループに入っているはずです。毎月の電気代がポイントに変わる電力会社にも注目です。

提携先や加盟店は月単位でどんどん更新されます。最新の情報は各社公式ホームページに掲載されています。

まとめ:どのポイントを持つべき?

これまで見てきたとおり、Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントにはそれぞれ強みや特徴があります。高頻度で使うお店がある場合は選ぶのも簡単ですが、特に使うお店が決まっていないという場合は、どのポイントサービスを選ぶのが一番いいのでしょうか?

個人的には「すべてそろえる」のもアリだと思います。1回でも利用があればポイントの有効期限が1年間延長されるので、実質的には無期限です。早く貯めたいわけではないけど、ポイントを取りこぼすのはもったいないと考えている方には、少々財布がかさばりますが、オススメの方法です。