ポイントが期待したほどにはたまっていない、そんな経験はありませんか?クレジットカードのポイントは、使い方や選び方で貯まり方にずいぶん差がつきます。よくある失敗を4つ選び、原因と対策をまとめてみました。

失敗①「ポイント還元率を把握していない」

これはそもそもの話ともいえますが、意外と少なくない原因のひとつです。ポイント還元率は年会費無料であれば利用額に対して0.5%が一般的ですが、ポイントを効率的に貯めるためには1%は欲しいところです。

今お手持ちのカードがそれぞれ還元率何%かすぐにいえますか?おおよそ分かっていたとしても、還元率は使う場所によって変わります。たとえば百貨店が発行しているカードであれば、通常は0.5%でもその百貨店内で買い物をすれば2%という例もあります。ショッピングサイトが発行しているカードも、同サイト内で購入すれば還元率が高くなるパターンがほとんどです。JCBのように小売業ではないところのカードの場合、加盟店と呼ばれるお店で買い物をするとポイント還元率が高くなります。

特定の店舗やショッピングサイトで還元率が高くなるカードは、同じ商品を買うのでも還元率が高くなるところで使うのが賢い方法です。通常の還元率はもちろん、どんな条件で還元率がどのように変わるのかは知っておきたいところです。

ポイントが貯まりにくい原因対策
・ポイント還元率の低いカードを使っている
・ポイント還元率を把握していない
・還元率1%以上のカードを選ぶ
・還元率が優遇される店舗やサイトをなるべく活用する

失敗②「複数のカードを使い分けている」

「キャンペーンや会員特典に魅かれて」、「ネットショッピングの決済用」、「海外旅行くため」など、クレジットカードを作るきっかけは多く存在し、その都度入会したために財布の中にはカードが5種類、なんてことは珍しくありません。

そして、メインのカードを特定せず、その時の用途や気分で支払うカードを使い分けている人もいます。このような使い方の場合、ポイントが分散してしまい十分な額がなかなか貯まらないため、ポイント交換がしにくくなります。また、どのカードにどのくらいのポイントが貯まっているのかを把握するのも大変です。

メインのカードを決めて、できるだけ支払いを集中させるようにしましょう。

光熱費や通信費、食料品など、日々の生活に使う支出を1枚のクレジットカードに集約するだけで、家計支出の半分程度は1つのカードに貯めることができます。

よく使うカードに還元率の高いものをあてると、意識していなくてもポイントが貯まりやすくなります。

ポイントが貯まりにくい原因対策
・必要以上にカードを保有している
・使うお店や気分によってカードを使い分けている
・支出をメインのカードに集中させる
・よく使うカードほど高還元率のものを

失敗③「貯めたいポイントがはっきりしていない」

カードの種類が多くなってしまう理由のひとつに、「どのポイントを貯めるのかはっきり決めていない」ということが挙げられます。Tポイントを貯めやすいカードがあったので作ったものの、楽天ポイントも貯めたいので別のカードも作り・・・などとしているうちに数が増えてしまいます。

それぞれポイントに最適なカードを選びたいのは分かりますが、ポイントの種類ごとにカードを作っていては財布に入りきらないほどのカードを持つ羽目になってしまいます。ひと口に「ポイントを貯める」といっても、ポイントには種類がありますから、「どのポイントを貯めるか」といった視点が必要です。

そこで、どの種類のポイントにするかターゲットを明確にします。絞り込むときは「貯めやすさ」も大切ですが「使いやすさ」も忘れてはいけません。できれば、まず出口であるポイントの使い道を決め、そのポイントを貯めるのに適した入口であるクレジットカードを探す、という順番でカードを選びたいところです。

ポイントが貯まりにくい原因対策
・どのポイントを貯めるのか決めていない
そのためにカードの種類が増える/td>
・貯めたいポイントをはっきりさせる
・どのポイントにするかはポイント利用のしやすさに注目

失敗④「ポイント有効期限が切れてしまう」

ポイントを貯めるにあたって一番もったいないのが、「ポイントの失効」です。ポイントには有効期限が設けられている場合が多く、1年間から2年間です。中には有効期限のないものや、年1回の利用があればOKという実質期限なしといったカードもみられます。

<有効期限の例>

  • Tポイント → 最終利用日(貯める、使う、交換する)から1年間
  • 楽天ポイント → 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間
  • nanacoポイント → 4月から翌年3月までに加算されたポイントは、翌々年3月末まで
  • セゾンポイント → 有効期限なし
  • ダイナーズクラブ → 有効期限なし
  • アメリカンエキスプレス → 一度でもアイテムと交換すると無期限

一般的には、ポイント還元率が高いカードはポイントの有効期限が短く、還元率が低いカードは有効期限が長いまたは無期限といった傾向があります。

しかし、中には利用さえあれば実質無期限で高還元率なカードもあります。

ポイントを失効させないためには、こまめに会員サイトをチェックすることが効果的です。会員サイトには獲得ポイント数と有効期限が掲載されているので、カードの利用明細の確認のついでにチェックする習慣を付けましょう。また、ポイント交換しやすいカードを選ぶことも大切です。貯めたはいいが使い道がなく、消去法で欲しくもない商品を選ぶ使い方では有効活用したとはいえません。少額から交換が可能かどうかも重要です。

ポイントが貯まりにくい原因対策
・ポイント有効期限を把握していない
・ポイント交換しにくいカードを使っている
・こまめに会員サイトをチェック
・ポイント交換しやすいカードを選ぶ

まとめ

ポイントはうまくやれば年間数万円分の節約につながります。ちょっとした工夫でポイントの貯まり具合には差が出てきてしまうので、ここでご紹介したような「失敗あるある」をしていないか、いちど振り返ってみてください。