多彩な交換方法・効率的な交換対象とは?

コツコツと貯めたクレジットカードのポイント、さて、どのように使いましょうか?実は、ポイントは何に交換するかによって価値が何倍も変わってくることがあるのです。単にその時に欲しいものと交換するのもいいのですが、どうせなら金銭的に最もおトクな方法で交換したいもの。クレジットカードの賢いポイント交換の方法、まとめてみました。

ポイント交換方法にはどんなものがある?

貯まったポイントの使い道は、昔はカタログギフトのように特定の商品や商品券に交換することが一般的でしたが、最近では多種多様な交換商品が用意されています。キャッシュバックや景品交換、マイルや他ポイントへの移行などのメジャーな方法から、スターバックスコーヒーやAmazonのサイトで使う方法、公益法人やチャリティーへの寄付や旅行保険の保険料にあてる方法まであります。

どんなものと交換できるかは、クレジットカードのポイントサービスによって異なります。

代表的なものを分類してみました。

【現金もしくは現金に近いもの】
・キャッシュバック
・電子マネー
・他社ポイントに移行
・プリペイドカード
・ギフトカード・商品券
・マイル

【特定の商品や店舗で使えるもの】
・景品交換(家電・日用品・美容・グルメなど)
・特定店舗商品券(飲食店・宿泊代など)
・購入時割引(携帯電話料金、ガソリン代など)

【クレジットカードの支払にあてる】
・カード利用料金
・次年度年会費

実にさまざまなポイント交換方法があることが分かります。この中では、電子マネーや他ポイントへの移行に使う人が多いようです。

交換のために必要なポイント数を表す数字を「交換率」と言いますが、交換率は交換対象によってそれぞれ設定されています。交換率が高いほど、少ないポイントで高い価値を得られるので、交換率の良い交換方法を選ぶ必要があります。

何と交換するのが「交換率」がいいの?

交換率はカード会社ごとに異なるので、何に交換すると有利になるのかはケースバイケースです。しかし、どんなものが交換率が高く、どんなものが低いのかは、一定の共通点があるように思います。三井住友VISAカードを例にとってみてみましょう。

三井住友VISAカードは「ワールドプレゼント」というポイント制度を取っており、通常1,000円につき1ポイントのワールドポイントがもらえます。それほど高い付与率ではありませんが、前年の買い物金額累計によってはボーナスポイントが付くほか、「ポイントUPモール」を通じてネットショッピングするとポイントが通常の2~20倍になるサービスもあります。

このワールドポイントが5,000ポイント貯まった場合、何に交換するのが一番効率の良い方法なのでしょうか?

公式ホームページから以下の表を作成しました。

ワールドポイント5,000ポイントで交換できるもの

交換方法交換後の価値条件
電子マネー(利用代金支払)25,000円電子マネー「iD」に1ポイント5円で利用代金にキャッシュバック
他社ポイントに移行22,500円1ポイント=Tポイント4.5ポイント
※移行先による
電子マネー(交換)15,000円1ポイント=nanacoポイント 3ポイント
※移行先による
ギフトカード・商品券15,000円500ポイントで全国共通図書カード500円券3枚分
※ギフトカード・商品券による
景品交換10,000円~15,000円「パナソニック 布団あたため乾燥機」の場合

1ポイントで5円のものに交換できるなら、5,000ポイントあれば2万5,000円分の価値になります。ところが、1ポイントで2円の価値にしかならないものと交換したら、1万円分にしかなりません。なんと、2.5倍もの開きがあります。

三井住友VISAカードの場合、カードに付帯している電子マネーの利用代金にポイントを当てるのが最も交換率の高い方法です。逆に、家電などの景品に交換すると、電子マネーの半分ほどの価値にしか交換できないことになります。

このように、自社関係の支払いの場合交換率が高くなり、景品だと低くなるのは、他のクレジットカードのポイント制度でも共通しています。もちろんすべてではありますが、一般的にその傾向があるのは確かです。

自社関係の支払い以外には、TポイントやPontaなどの他ポイントへの移行や、WAONやnanacoなどの電子マネーに交換が比較的高めの交換率になっています。

景品に交換するのは効率が悪いのか?

クレジットカードのポイントを家電や家具・食器や食材などの景品に交換するのは、電子マネーや他社ポイントへの移行に比べて交換率が良くないようです。特に、一般に流通している商品は値引きなどで安くなっていることが多いこともあり、定価を想定して設定された必要ポイント数では不利になりがちです。

コツコツ貯めたポイントによって目に見える製品が手に入ると確かに喜びを感じますが、一般に売られている商品に交換するのはあまり得策ではないと思った方が良いです。

景品に交換する場合は、会員限定のオリジナルグッズや特別なキャンペーン中のものと場合に限定しましょう。

ポイント交換の注意点

クレジットカードのポイント交換には、2つの注意点があります。

ひとつは、「ポイント交換率は頻繁に変更される」ということです。キャンペーンなどで交換率が何倍になっていることが魅力でそのカードを選んでも、期間が終われば何の変哲もない交換率になることはよくあります。また、ポイント制度業界は再編がいちじるしくて、統合したり分裂したりするたびにルールが変わります。交換率に注目してカード選びに役立てることは大切ですが、交換率は永遠ではないことを頭に入れておきましょう。

もうひとつは、「ポイントには有効期限がある」ということです。有効期限はカードによってさまざまで、1年のところもあれば無期限のところもあります。今のところ2年としているカード会社が多いようです。貯めることに夢中になりすぎて失効してしまうことほどもったいないことはないので、交換は早めにしておくことをおすすめします。

効率的なポイント交換まとめ

ポイント交換を効率的におこなうための要点をまとめておきます。

  • 電子マネーや他社ポイントへの移行は交換率が比較的高め
  • キャッシュバックや景品交換は交換率が比較的低め
  • 自社関係の支払いにポイントを当てると交換率が有利なことが多い
  • 一般に売られている商品をポイントで買うのは損なことが多い

貯めたポイントを何かに交換するのは、わくわくします。必要な情報をチェックして、賢いポイントの使い方をするようにしてください。